当店のコンセプトは”お客さまのこだわりに寄り添う”です。
したがって、豆ごとの焙煎度をお店からおススメすることはありますが、「こうあるべき」と押し付けることはしません。
こだわるのはお客さまであって、あくまでも当店はそのお手伝いをするのが役目です。

そして、お客さまのご期待に応えるために”正しく丁寧に焙煎する”のが当店のこだわりです。

ここでは、当店の焙煎について少しご紹介します。

ハンドピックとは欠けている豆や虫食い豆などのいわゆる「欠点豆」や異物を除去することです。
またそれ自体は欠点豆ではありませんが、他と比べて極端に大きかったり、小さかったりする豆は火の通り方が違ってきます。
それらをそのまま焙煎してもお腹を壊すようなことはありませんが、雑味の原因となるので徹底的に排除します。

当店ではこの作業を焙煎前の生豆の状態の時と、焙煎後に行なっています。
当店が扱う豆は高品質なので比較的粒が揃った状態ですが、それでも当店の基準では外さざるを得ない豆があります。
前述の欠点豆に加えて、焙煎後の状態をイメージして「袋を開けた時にこの豆が入っていたらテンションが下がるな…」という豆も外しています。

コーヒー豆は農作物ですので、１つ１つ形が異なります。
産地の皆さんも頑張って生産し、選別してくれているので、出来ればそのまま使いたい気持ちもあります。
一方で、大量の豆を扱う産地の方が選別しきれなかった欠点豆をより細かいメッシュでチェックして、お客さまにお届けするのも我々ロースターの役割だと思っています。

この作業、非常に地味で労力がかかります。
下手したら焙煎以上に時間が掛かる場合もありますが、お客さまに美味しく、そして楽しく飲んでいただくために、当店では徹底したハンドピックを行なっています。

焙煎機というと、ドーンと存在感のある重厚な機械をイメージされる方も多いので、拍子抜けされた方もいらっしゃるかもしれません。
同じ種類の豆を同じ焙煎度で大量生産するなら、そのような焙煎機の方が間違いなく効率が良いです。

しかし当店は、お客さまのご要望に沿って、お客さまのお好みに応じたオーダーメイドの焙煎をするので、小回りが利く焙煎機の方が使い勝手が良いのです。
でも豆を攪拌しながら均一に熱を加えて目標の焙煎度まで煎り上げるという基本的な仕組みは、一度に何キロも焙煎できるものと同じです。
大きな焙煎機にない機能（タイマー、温度センサーなど）は、別に機器を用意して測定するなどして補完しています。

当店では京都にあるヨサノロースターさんの電動miniロースター（チタンドラム）を使用しています。
チタンの特徴として、錆びにくく、腐食しないので、衛生面でも安心・安全です。

同じ種類の豆でも、その時の状況によって火の通り方が微妙に違ってきます。
当店では全ての焙煎において、焙煎した日時・室温・湿度、どのくらいの火力で始めたか、どのタイミングで火力を変えたか、何分後に豆の温度が何℃だったか、何分後に1ハゼ／2ハゼが来たか、何分で煎り止めしたか、焙煎度を示すスコア…などをロットごとに管理しています。

そして当店では、お客さまからご注文いただくごとに焙煎していますので、お届けしたコーヒーがどのようなプロセスを経て出来上がったかを全て把握しています。
したがって、例えばお届けしたコーヒーが「自分の好みより少し酸っぱかった／苦かった」といった場合、ご要望をお聞かせいただければ、次回は煎り方を調整することができます。
ここがオーダーメイドのメリットです。

粉の状態についても「もう少し細かく／粗く」といったリクエストにお答えすることも可能です。(ミルが対応できる範囲で)

初めてご注文いただく際でも、お好みをお聞かせいただければ、豆の種類や焙煎度をご提案いたします。
お気軽に当店のメールアドレス(barbee.coffee.roasters.tokyo@gmail.com)、もしくはCONTACTのページよりご要望をお聞かせください。
ご注文の際に備考欄にご記入いただいても結構です。

オンラインショップですから、物理的にはお客さまの顔は見えません。

お客さまの声に耳を傾け、コミュニケーションを取り、お客さまお一人お一人のお好みに合わせて正しく丁寧に焙煎することで、それに近いことができると考えています。

「○○様は苦みが強いコーヒーがお好きだから、フレンチの中でも少し深めに焼いたら、よりお口に合うかな」
こんな感じでお客さまお一人お一人に喜んでいただけるコーヒーをご提供差し上げることを目指しています。